S君のZ750FX エンジン分解編
 某オートバイ量販店に勤めているS君から750FXを手に入れたので直して欲しいと依頼されました。
 ただ、かなりの長期に渡って放置されていたので(海のそば)かなりボロイとの事。
 じゃあ、まずエンジン持ってきてみようか?と言う事で来たエンジンがこれ! ホントにスゴイです!!

 どこもかしこも、スゴイ腐食です。
 カムカバーを開けると山は綺麗なカムが出てきました。(結局ジャーナルがギタギタで使えませんでしたが)

 よく見るとオイルの色が凄い事になっています。あれ?と思ったらZ2の初期型ヘッドです。
 ヘッドを外すとこれまたZ2の初期型シリンダーです。Oリング溝が手彫りです(笑)ピストンはヨシムラの69mmでした。
 多分ボアアップした物が有ってそれをFXに引越しした?と思われます。
 でないと理由もメリットも無いですからね。

 なぜか3番4番に水が入っていたらしくさび付いています。
 この段階でヘッド、シリンダー、クランクは使用しないことが決定しました。
 S君が記念品としてお持ち帰りです。

 カムチェーンテンショナーのアイドラー部分のダンパーがFXの物が使われていて派手に変形しています。
 シャフトがZ2の物なので違う組み合わせです。
 キチンと組み合わせればちゃんと組めるんですが、知らない人が組んだのでしょう。
 更にもう片一方が付いていません。
 シリンダーはスゴイです。ミルフィーユ状態で、コレ、ピストンは取れるんでしょうか?

 しょうがないから叩いて取ります。
 クランクも使わないと決めているので、気楽ですが、、、、
 水はピストンリングで止まっていたようです。

 燃焼室を見てみると焼けもバラバラです。
 EXスタッドボルトは8mmにしてあります。
 このEXスタッドボルトの8mm化は昔はボアアップの時普通にやっていましたね〜
 今じゃ絶対やら無いでしょうね!

 ピストンの裏側に何やら付いています。エンジンをひッくり返してオイルパンを外しました。
 アイドラーのダンパーは此処にいました!潰れていない状態です。
 ここいらをウロウロしていたので他に巻き込まれなかったんでしょうね。

 オイルパンの内側です。
 この変な色の液体は多分大昔一時的に流行ったモリブデンオイル?
 何かの破片等も有りました。
 コレのおかげで洗浄台の洗い油がグレーになってしまい交換するはめになりました。

 これが手彫りの溝付きシリンダー!努力はしたんでしょうが、、、、(苦笑)コレもS君行き!
 結局使えるのは、クランクケースとカバー類、ミッション、クラッチハウジング(750は馬力が無いので両方とも全く問題ない場合が多いです。)位しか有りませんでした。
 カバー類はS君がバフ掛けしてくるとの事で、引き取られていきました。
 
 ちなみにフレーム関係も同じような状態で、使えたのはフレームとバッテリーケース、ホイル、テールカウル、サイドカバー位で後は全て破棄となりました。   
 かなり大変なプロジェクト(金額も)になりそうです。